大航海時代、東インド会社により英国にもたらされた香辛料。その魅惑的な香りは、ロンドンジンという世界的な銘酒の誕生に欠かせないものとなりました。そしてここ日本へは、香りの文化は仏教を通じてもたらされ、やがて香道として独自に発展していきます。「オリエンタリア」は、ユーラシア大陸の東端、日出る国への香りの旅、その歴史や壮大なシルクロードに想いを馳せ創り上げた、Distiller M最初の作品です。

まずはぜひストレートで。香りから味わい、そして長い余韻へとつづく香りのレイヤーをゆっくりとお愉しみください。氷を１つ加えると、華やかに香りが開き、味わいも変化していきます。氷が溶けるにつれ現れるウッディさや土、熱や大地のニュアンス、薄まらない厚みのあるフルボディな装いも、オリエンタリアの大きな特徴です。旅の終わり、鼻の奥に深く長くとどまる余韻では、着物や香木、墨汁など、どこか懐かしい和の香りを表現しています。